数字だけを見ても、42.195キロメートルという距離がどれほど長いのかピンとこないかもしれない。身近な例で例えると、東京駅から八王子駅までの直線距離、あるいはフル規格の山手線を丸々1周半する以上の長さだ。車でも一般道を走れば1時間以上かかる距離を、ランナーは自らの足だけで駆け抜ける。
他のロードレースと比較すると、その過酷さがより際立つ。ハーフマラソンはその半分の21.0975キロメートル。これなら日常的なトレーニングの延長で完走できる人も多い。一方で、100キロメートルを超える「ウルトラマラソン」や、山野を走る「トレイルランニング」など、ランニングの多様化は2026年現在も進んでいる。それでも、フルマラソンはすべてのロードレースの基準であり、ランナーにとっての「聖地」であり続けている。