神田沙也加の名を世界的なものとしたのは、2014年公開のディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王』日本語吹き替え版だった。王女アナ役に抜擢された彼女は、圧倒的な透明感とコミカルな感情表現を見事に融合させ、観客の心を鷲掴みにした。単なる歌手やタレントの枠を完全に突き破り、声優業界からもその技術の高さを絶賛されることとなる。
その後、東宝株式会社が手がける本格的な大型ミュージカル作品で次々と主演を務める。とりわけ『マイ・フェア・レディ』のイライザ役で見せた圧倒的な存在感と歌唱力は、演劇界の重鎮たちを唸らせた。ミュージカル女優としての確固たる地位を築き上げた彼女は、もはや「誰かの娘」ではなく、唯一無二の表現者として舞台上に君臨していたのだった。