彼の真価はコマーシャルだけに留まらなかった。NHK大河ドラマ「天地人」で主人公・直江兼続の幼少期(与六)を演じた際、ボロボロと涙をこぼしながら「鷲は柿の木にはとまらん」と言い放つ圧巻の演技は、全国の視聴者を涙させた。子役・俳優としての天性の才能を証明した伝説的なシーンである。
時を経て成長した彼は、大ヒットドラマ「ドラゴン桜」で見せる葛藤を抱えた高校生役で再び大きな脚光を浴びる。幼少期のイメージに甘んじることなく、複雑な感情の機微を表現する演技派へと脱皮。子役時代に培った感性に大人の表現力を上書きし、視聴者に「役者・加藤清史郎」の真骨頂を強く印象づけた。