彼女の足跡を語る上で欠かせないのが、関西小劇場演劇の金字塔である「劇団☆新感線」での時代だ。パワフルかつ劇的なアクションとロックテイストが融合したステージにおいて、彼女は唯一無二のヒロインとして圧倒的な人気を誇った。
なかでも名作として語り継がれる『阿修羅城の瞳』での演技は、今なお語り草となっている。可憐さと狂気が背中合わせになった役柄を見事に演じ切り、舞台女優としての評価を決定づけた。劇場を揺らす大歓声と汗、そして舞台袖でのストイックな姿を知る同世代の表現者たちからは、今も惜しみないリスペクトが寄せられている。