彼女の子役キャリアにおける最大のハイライトとして語り継がれているのが、2005年に公開された実写映画『タッチ』への出演だ。あだち充の名作漫画を実写化したこの東宝配給の大作映画で、彼女は長澤まさみが演じたヒロイン・浅倉南の幼少期時代という極めて重要な役柄を射止めた。
当時わずか4歳ほどだった彼女が見せた表情は、スクリーン越しにも鮮烈な印象を残した。無垢な瞳と自然体な仕草は、まさに浅倉南の面影そのもの。東宝の大型映画というプレッシャーを感じさせない堂々とした演技は、当時からクリエイター陣を驚かせた。後年のインタビューでも、この作品での撮影現場の光景が彼女自身の原体験として深く刻まれていることが明かされている。