大手町で待つドラマは、首位争いだけに留まらない。むしろ報道陣や長年のファンが固唾をのんで見守るのが、来期大会の無条件出場権をかけた10位以内のシード権争いだ。
復路10区大手町フィニッシュの目前、日比谷通りから内堀通りへと抜ける最終コーナーで、わずか数秒の差に数校がひしめき合う光景は箱根駅伝の名物でもある。11位以下のチームに突きつけられるのは、秋の予選会からの再出発という過酷な現実。繰り上げスタートの恐怖と戦いながら、極限の疲労の中でラストスパートをかける選手たちの姿は、観る者の心を揺さぶらずにはいられない。
タイム差が数十秒の中に3校以上が密集してビル街に飛び込んでくるシーンは、まさにこの大会が持つ独特の緊迫感の象徴といえる。