SNSのタイムラインをスクロールすると、カラフルな3D絵文字のなかに、突如として現れる無機質な記号の羅列。それが今、若者たちの間で「クール」とされている。きっかけは、ある人気インフルエンサーが深夜に投稿した、たった一行の呟きだった。絵文字のような過剰な装飾を削ぎ落としたその姿は、記号でありながら、どこか生々しい体温を感じさせる。
スマートフォンの画面が表現力豊かになればなるほど、私たちは記号の裏にある「本当の感情」を見失いがちだ。カラフルな絵文字は時に、感情の押し売りのように感じられることもある。その対極にあるのが、テキストの組み合わせだけで作られたクラシックな顔文字だ。色を持たないからこそ、読み手に行間の解釈を委ねる余白が生まれる。