「充電器からの完全な解放」を謳う技術として注目を集めるのが、文字盤周辺に発電セルを組み込んだスマートウォッチソーラー充電モデルです。Garminの「Dual Power」シリーズをはじめ、太陽光発電によってバッテリー消費を相殺するデバイスが市場で存在感を放っています。
ただし、ソーラー充電の実力には明確な「使用環境の条件」が存在します。十分な発電効率を得るには、快晴時の屋外(約50,000ルクス以上)で1日あたり数時間直射日光に当てる必要があります。蛍光灯やLEDが中心のオフィス環境(約500〜1,000ルクス)では、微弱な給電にとどまり、バッテリー減少スピードをわずかに遅らせる程度の効果しか得られません。
登山やトレイルランニング、農作業や外回り営業など、日中の大半を屋外で過ごすライフスタイルであれば劇的な効果を発揮しますが、「完全インドアワークで無充電駆動」を期待するとギャップが生じます。ソーラー機能は、あくまで「バッテリー寿命をさらに延長させるブースター」として捉えるのが現実的です。