一蘭を象徴する最大のイノベーションといえば、仕切りで1席ずつ区切られた「味集中カウンター」である。周囲の視線を一切気にすることなく、目前の丼とスープだけに意識を研ぎ澄ませる空間構成が施されている。
正面の簾(すだれ)が上がり、出来立てのラーメンが運ばれてくると、厨房のスタッフは一礼して簾を閉める。目の前には自分だけの世界が広がる。余計な雑音や視線に惑わされず、スープの一口目から麺のすする音まで、純粋に食体験だけに没入できる仕組みだ。女性一人客やプライバシーを重んじる海外旅行者からも絶大な支持を集めている。