療養生活を精神的・実務的に支えているのが、家族の結束だ。息子の松本幸四郎 (10代目)は、高麗屋の看板を背負いながら精力的に舞台に立ち続ける一方で、父の病状や今後のスケジュールについて医師や松竹株式会社と綿密な調整を重ねている。舞台上での充実ぶりは、父に余計な心配をかけまいとする強い覚悟の表れでもある。
また、娘の松たか子も献身的にサポートに回っている。家庭内での細やかなケアや栄養管理の助言など、プライベートな時間を大切に守りながら、名優がストレスなく療養に専念できる環境づくりに尽力しているという。家族の深い愛情と連帯こそが、白鸚のリハビリを後押しする最大の原動力となっている。