あの圧倒的な映像美は、どのようにして生まれるのか。現場のロケハンや撮影には、驚くべき時間と情熱が注がれている。単に有名な景勝地にカメラを向けるわけではない。撮影クルーは対象となる地域に何週間も滞在し、地元住民と寝食を共にしながら信頼関係を築き上げる。
光の角度ひとつにも妥協はない。奇跡的な一瞬を捉えるため、極寒の山中で数時間もカメラを構え続けることなど日常茶飯事だ。被写体となる人々の自然な表情や、一瞬の感情のゆらぎを逃さない粘り強い取材姿勢。そうした泥臭いまでの現場主義こそが、画一的な観光番組とは一線を画すリアリティを生み出している。