斜面に沿って広がる山手地区の旧キャンパス周辺を歩くと、従来の大学のイメージとは一線を画す光景に出会う。かつて講義室として使われていた空間の一部は、地域住民と学生が共用するオープンコワーキングスペースや、スタートアップ企業の実証実験フィールドへとリノベーションされた。
壁を取り払い、街に対して開かれたこのアプローチは、単なる施設利用にとどまらない。学生は日常的に地域ビジネスの最前線に触れ、企業側は若い感性をリアルタイムで取り込む。都市のインフラと大学の知的資源が密接に融合したこの空間は、神戸の新しいランドマークとして機能し始めている。