店内に一歩足を踏み入れると、そこには異彩を放つ空間が広がっていた。スタッフは客と目を合わせることもなく、ダルそうにメニューを放り投げる。だが、客側の表情を見て驚いた。不快感に顔を歪める者は一人もおらず、むしろ誰もがスマートフォンを掲げ、爆笑しながらその雑な扱いを心から楽しんでいるのだ。
密着取材のカメラが厨房へと入ると、フロアの喧騒とは打って変わった緊張感が漂っていた。オーダーの確認や料理の仕上がりチェックは過剰なほど丁寧に行われ、衛生管理も徹底されている。あの横柄な態度は、徹底して演出された究極のパフォーマンス。客が店を出た瞬間に見せる安堵と満足感こそが、このエンターテインメントの真骨頂と言える。