「ネットのほうが安いから」と諦めて退店するのは早計だ。現在、リアル店舗のフロア担当者には、対抗価格を打ち出すための一定の決済権限が与えられている。Amazon.co.jpや楽天市場における最安価格のスクリーンショットを提示するのはすでに基本動作だが、真の値引きを引き出す交渉術はさらに一歩先にある。
具体的には、公式通販サイトヨドバシ.comの価格を引き合いに出しつつ、「配送の手間を省いて本日この場で持ち帰る」という条件を提示することだ。店舗側にとっては在庫回転率の向上と配送料コストの削減につながるため、単なる価格合わせ以上の譲歩を引き出しやすい。さらに、本体価格の直接値下げがメーカーの販売規定に抵触して困難な場合、高額なHDMIケーブルの無償サービスや、設置工事費・旧製品の引き取り手数料の免除といった「実質値引き」を交渉のテーブルに乗せることが極めて有効な打開策となる。