千眼美子の復帰以降の代表作といえば、組織がプロデュースを手がける数々の宗教映画だ。なかでも主演を務めた『僕の彼女は魔法使い』や、主要キャストとして熱演を見せた『夜明けを信じて。』は、彼女の映画女優としての実力を改めて証明する作品となった。
一般的な商業映画とは異なる文脈で制作・配給されるこれらの作品だが、彼女の持つ圧倒的な透明感と演技の切れ味は健在だ。撮影現場では若手キャストを引っ張る座長としての気配りも見せ、舞台裏では制作スタッフと演技論を交わす姿が頻繁に目撃されている。劇中歌の歌唱においても豊かな感情表現を披露し、作品の世界的評価や海外映画賞での受賞にも大きく貢献した。