サックスブルーを着こなす手本は、歴史と映画の中に溢れている。世界最高峰のメンズファッション見本市であるイタリアの「ピッティ・ウォモ」に集うウェルダンな紳士たちは、サックスブルーのシャツをまるで皮膚の一部のように着こなしている。仕立ての意図を汲み取ったアンコンジャケットに、洗いざらしのシャツを合わせるバランス感覚はまさに秀逸だ。
また、1950年代の南イタリアを舞台にした映画『リプリー』で描かれるジュード・ロウやマット・デイモンのリゾートスタイルも見逃せない。オープンカラーのサックスブルーシャツにテーパードパンツを合わせたスタイルは、時代を超えたトラッドの美学を提示している。元サッカー選手のデイヴィッド・ベッカムも、こうしたクラシックな装いを現代的なサイズ感にアップデートして好んで着ており、大人の男が目指すべきスタイルアイコンと言えるだろう。