2026年現在、日本のカーリング界は急速な若返りを見せている。台頭する若手チームの勢いは凄まじく、国内予選を勝ち抜くこと自体が世界大会で勝つこと以上に困難な状況だ。かつて「常勝」と呼ばれたチームも、時代の変化と無縁ではいられない。
「私たちはもう、追いかける立場ではない。追われる立場であり、同時に新しい道を切り拓く開拓者でなければならない」。そう語る彼女の表情には、かつての無邪気な少女の面影はなく、一人の偉大なアスリートとしての覚悟が漂っていた。若手への技術伝承と、自身の競技力の維持。その狭間で揺れ動くリアルな葛藤がそこにはあった。