彼のアイコン化されたイメージを解き明かす上で、カルチャー側面からのアプローチも欠かせない。若き日の彼を描いた映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創世記』や、数々の政治ドキュメンタリー作品は、いかにして彼が「演出された自分」を作り上げてきたかを解明しようと試みている。
メディアビジネスの第一線で培われた自己プロデュース能力は、政治の場でも遺憾なく発揮されている。ドキュメンタリー制作者たちが注目するのは、カメラの前に立つ彼の「演技」と「本能」の境目だ。今回の未公開画像に漂う独特の緊迫感も、長年培われたメディア表象の延長線上にあると見る専門家は少なくない。