旅行者の間で大きな関心を集めているのが、「予約を忘れると手数料を取られる」というルールの実態です。結論から述べると、特大荷物に該当するサイズであるにもかかわらず、事前予約を行わずに列車内へ持ち込んだ場合、特大荷物事前予約手数料1000円(税込)が車内で請求されます。これは運賃の追徴金ではなく、乗務員による荷物管理や指定保管場所への誘導に伴う手数料という位置づけです。
スーツケース新幹線持ち込み制限において注意すべきは、単に千円を支払えば解決するわけではないという点です。無断で持ち込まれた特大荷物は、デッキの通路や車椅子の通行ルートを塞ぐなど保安上の重大な支障をきたします。そのため、手数料の支払いに加えて、車掌が指定する空きスペースへの移動を命じられます。近年の混雑列車では車内スペースの余裕が皆無に等しく、最悪の場合は指定されたデッキ付近で目的地まで荷物に付き添わなければならないケースも報告されています。
鉄道営業の現場に詳しい関係者は次のように指摘します。「制度開始当初に比べて周知は進みましたが、旅行会社経由のチケット手配や券売機での選択ミスによって、無予約のまま特大荷物を持ち込んでしまうケースが依然として見られます。乗務員も安全確保のために目視巡回を徹底しており、基準サイズを超えた荷物の放置には厳格に対処しています」。金銭的な出費以上に、移動中の精神的負担や同乗客とのトラブルを招くリスクが潜んでいます。