箱の開け口に印字された金のエンゼル・銀のエンゼルは、日本の懸賞文化における金字塔と言っても過言ではない。金なら1枚、銀なら5枚集めることで手に入るおもちゃのカンヅメは、子どもたちにとって永遠の憧れであり続けている。しかし、その当選確率や製造現場での管理体制は長年トップシークレットとして厳重に防衛されてきた。
ファンの間では「ダース買いした際の当たりの偏り」や「パッケージ側面の裁断線で判別できる」といった都市伝説が都市部を中心に長年囁かれてきた。実際のところ、製造ラインでのランダム封入は厳密に自動化されており、外観だけで当たりを特定することは極めて困難だ。しかし、この「開けるまでのハラハラ感」こそが、半世紀以上色あせない最大のエンターテインメント装置なのだ。