一方で、刺激を与えれば与えるほど背が伸びるという単純な話ではない。ヘルスケア・フィットネス産業やスポーツ障害の現場からは、過剰なジャンプ運動がもたらすリスクについての啓発運動も始まっている。特にかかとや膝への過度な負担は、骨端線損傷やオスグッド・シュラッター病といった成長期特有のスポーツ障害を引き起こす恐れがある。
厚生労働省が定める子どもの運動ガイドラインにおいても、「強度の高すぎる運動のやり過ぎ」に対する懸念が示されている。コンクリートや硬い床の上でいきなり激しいジャンプを繰り返すのは避けるべきだ。衝撃を吸収するクッション性の高いシューズを履く、あるいは土やマットの上で行うといった工夫が欠かせない。骨端線を傷つけてしまっては、成長を伸ばすどころか休止させてしまう元も子もない事態になりかねない。