柔道着が厄介なのは、その極厚の生地(刺子織)にあります。大量の汗や皮脂、さらには畳との摩擦で生じる細かいチリが、何層にも重なった綿繊維の奥深くに抱き込まれてしまうからです。普通の衣類と同じように洗濯機に放り込んで標準コースで回すだけでは、表面の汚れしか落ちません。
さらに、放置された皮脂は酸素と触れ合うことで酸化し、頑固な黄ばみへと変化します。これが雑菌の温床となり、あの独特の「生乾き臭」や「酸っぱい臭い」を引き起こす原因になるのです。繊維の奥にアプローチする専用の手順を踏むことが、清潔さを保つための絶対条件となります。