谷花音が芸能界入りを果たしたのはわずか4歳のときでした。彼女の存在を一躍全国区に押し上げたのが、2011年にフジテレビ系列で放送された社会派ドラマ『名前をなくした女神』です。幼稚園児の進藤羅羅役を演じた彼女は、大人の複雑な感情を巧みに汲み取ったようなませた台詞回しと、見事な涙の演技で視聴者に鮮烈なインパクトを残しました。
同年に放送された新垣結衣主演の月9ドラマ『全開ガール』でも主要な役どころを演じ、わずか数秒で涙を流せる「天才的な演技力」が高く評価されます。その後、2012年には同じ事務所の盟友でありライバルでもあった小林星蘭とともに、小学生ガールズユニット「すたーふらわー」を結成。歌手活動やバラエティ番組への出演を重ね、同年の「CM起用社数ランキング」では子役部門でトップクラスにランクインするなど、平成後期を代表するトップ子役の座を不動のものにしました。
さらに、彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが声優としての実績です。2016年に公開され社会現象となった新海誠監督の劇場アニメ『君の名は。』において、ヒロイン・宮水三葉の妹である宮水四葉役を熱演。「お姉ちゃん、朝から胸触っとる!」という象徴的なセリフをはじめ、リアルで自然な小学生の感情表現が見事にハマり、実写ドラマにとどまらない表現力の幅広さを世に証明しました。