キノコや乾物類に群がるシバンムシ類には、主に2つの代表種が存在します。それぞれの特徴を把握しておくことで、被害範囲の推測や適切な処置がスムーズになります。
1. タバコシバンムシ
体長は約1.7〜3.0mmで、全体的に丸みを帯びた赤褐色をしています。触角がノコギリの刃のような形状(鋸歯状)をしているのが特徴です。乾燥食品、葉タバコ、ドライフラワー、畳など極めて幅広い有機物を食害します。
2. ジンサンシバンムシ
タバコシバンムシと酷似していますが、上翅(背中の甲羅部分)に明瞭な縦縞の点刻列が走っている点と、触角の先端3節が大きく発達している点で見分けられます。生薬の朝鮮人参を食害したことから命名された経緯があり、漢方薬や乾燥キノコ、香辛料などの植物質を好みます。
シバンムシ幼虫の特徴としては、体長約3mm前後の乳白色をしたC字型のイモムシ形状が挙げられます。非常に強力な大顎(オオアゴ)を備えており、ビニール袋や薄いプラスチック包装、乾燥したヒメホコリタケの外皮をも容易に噛み破って侵入・脱出を繰り返します。肉眼では粉末の塊と見分けがつきにくいため、発生初期に見逃されやすい点に注意が必要です。