インターネット上で公立はこだて未来大学を検索すると、予測変換に「やばい」という刺激的な言葉が現れます。ネット掲示板やSNSを精査すると、この言葉には主に3つの文脈が存在していることが判明しました。決して大学の教育水準が低いといった不名誉な理由ではなく、むしろ同大学が持つ規格外の個性に対する反響です。
第1の理由は、建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した建築家・山本理顕氏が手掛けたキャンパス建築のインパクトです。仕切りのない巨大な吹き抜け空間「スタジオ」と、教授室までもが全面ガラス張りでスケルトン化された構造は、従来の閉鎖的な研究室の概念を根底から覆しています。「どこにいても視線が交差する」「サボっていると一目でわかる」という圧倒的な開放感が、受験生や見学者に「やばい空間」として強烈な印象を植え付けています。
第2の理由は、3年次の必修科目であるプロジェクト学習(PBL)の過酷さと熱量の高さです。学生たちがチームを組み、1年間かけて企業や自治体の実課題を解決するシステムやサービスを設計・実装するこの授業は、締め切り前になると深夜まで議論やデバッグが続くことも珍しくありません。「課題の密度がやばい」「学部生レベルを超えている」という在学生のリアルな悲鳴が、ネット上で噂として増幅された側面があります。
第3の理由は、地方公立大学の一般的な相場観を遥かに凌駕する就職実績です。首都圏の有名私立・難関国立大学と肩を並べ、東京のメガベンチャーや大手IT企業の内定を次々と獲得していく様が、業界関係者の間で「未来大の学生のスキルがやばい」と高い評価を得ているのです。