国立国語研究所などの過去の調査データを紐解くと、ご飯を器に移す動詞の分布にははっきりとした東西の境界線が見受けられます。
東日本エリア(東北・関東・甲信越)では「よそう」「よそる」が圧倒的多数派を占めます。一方で、近畿・中国・四国・九州といった西日本エリアに入ると一気に「つぐ」の使用比率が急上昇します。また、北海道や一部の東北地方では「もる(盛る)」を日常の第一選択として使う家庭も少なくありません。
ビジネスの会食や結婚後の新生活などで「ご飯をついでくれる?」と言われ、お茶やお酒のことだと勘違いしてしまうトラブルが起きるのは、この東西の言語文化の違いが背景にあるためです。