この「あがらっしゃい」という言葉は、単に東北の生活圏にとどまらず、食の現場における屋号やメッセージとしても広く親しまれるようになっています。
たとえば関西エリアでは、兵庫県加東市(下滝野2-33-1)に本店を構え、神戸・三ノ宮(神戸市中央区北長狭通2-9-5)にも店舗を展開する「ラーメン処 あがらっしゃい」がラーメン愛好家の間で知られています。地元の名店で研鑽を積んだ店主によるこだわりの豚骨スープが評判を呼び、公式SNS(@noodles.agarassyai)などを通じて連日多くの利用客で賑わいを見せています。
「どうぞ中へお入りください」と客を招き入れ、「自慢の一杯を心ゆくまで召し上がれ」と差し出す——。この屋号には、方言が本来持っている2つの意味が見事に調和しています。食を通じて人と人との距離を縮める温かなフレーズとして、発祥の地を離れた都市部でも自然な共感を集めています。