渋谷エリア随一の広さと独自の世界観を誇っていたモジャインザハウスが営業を終了した背景には、複数の構造的な要因が重なり合っています。最大の引き金となったのは、2026年以降の急激な社会情勢の変化と外食産業全体の再編でした。
同店は、120席を超える大箱のフロアを活かした大人数のパーティー需要や、渋谷を訪れる若者たちのグループ利用が大きな収益基盤となっていました。しかし、外出自粛やイベント制限が長期化したことで、大空間を維持するための固定費(渋谷一等地の高額な賃料)と来店客数のバランスが崩れる結果となったのです。
さらに、運営を手がけるカフェ・カンパニー株式会社が進めていた事業ポートフォリオの見直しも大きく影響しました。同社は「WIRED CAFE」などを全国展開するカフェ業界のパイオニアですが、当時、急速なデジタル化や地域密着型店舗へのシフトを加速させており、定期借家契約の満了や契約更新のタイミングが重なったことで、ブランドの整理統合という経営判断が下されたと見られています。