ふくらはぎは運動中や就寝時にトラブルが発生しやすい部位の代表格です。夜中に突然激痛が走る「こむら返り」と、激しい運動時に発症する「肉離れ」には、それぞれ明確な発生機序が存在します。
こむら返り原因の主因は、筋肉の伸縮を感知する感覚器「筋紡錘(きんぼうすい)」の誤作動です。冷えによる局所血流の悪化、発汗に伴う水分・電解質(特にマグネシウムやカルシウム)の不足、過度な筋疲労が重なると、神経伝達に乱れが生じて筋肉が異常な痙攣・拘縮を起こします。
一方、スポーツ現場で多発するふくらはぎ肉離れは、特に腓腹筋の内側頭(内側の盛り上がり部分)に集中して起こる傾向があります。ジャンプの着地や急なダッシュ時、膝が伸びた状態で足首が強制的に背屈(つま先が上がる動き)させられた際に、筋繊維が過度な牽引力に耐え切れず部分断裂を起こすのが特徴です。