現在のミヤシタパークを訪れると、空間設計の随所に野宿や長時間の滞留を防ぐための工夫が見られます。その代表例が、座面の中央に金属製の肘掛けや仕切りが設置された「排除ベンチ(ディフェンシブ・アーキテクチャ)」です。
横になって眠ることができない構造のベンチや、傾斜がつけられた座面、雨宿りができない開放型のパーゴラなどは、防犯や回転率の向上、景観維持を理由に導入されています。また、施設全体が夜間(23時〜翌朝8時)は完全施錠・閉鎖され、警備員が常時巡回する厳重な管理体制が敷かれています。
こうした設計は「排除アート」とも呼ばれ、安心して利用できるクリーンな空間を生み出したと評価される一方で、「誰のための公共空間なのか」「貧困層や社会的弱者をあからさまに拒絶する空間デザインである」といった倫理的批判が根強く存在します。