近年、美肌目的や健康維持として高濃度のビタミンCサプリメントや栄養ドリンクを常用する人が増えている。しかし、この「体に良い習慣」こそが尿検査最大の盲点だ。
ビタミンC(アスコルビン酸)には強力な還元作用がある。尿検査の試験紙は酸化反応を利用して「潜血(血尿の有無)」や「尿糖」を判定しているため、尿中に多量のビタミンCが存在すると、化学反応が阻害されてしまうのだ。その結果、本当は尿に血が混じっている(腎臓や尿管の異常、膀胱炎など)にもかかわらず、「異常なし(陰性)」と判定されてしまう「偽陰性」が発生する。
重大な疾患の初期サインを見逃すリスクを避けるため、ビタミンCを豊富に含むサプリメント、栄養ドリンク、果汁100%ジュースなどは、健診の2〜3日前から摂取を控えるのが望ましい。マルチビタミンなどの総合サプリメントに含まれる成分にも注意を払う必要がある。