怪しさを払拭する鍵となるのが、同製品が誇る技術的バックボーンである。このマスクの中核をなすナノファイバーフィルターは、東京工業大学の名誉教授である谷岡秀行氏の研究成果および技術指導に基づいて設計された。分子レベルの超極細繊維が網目構造を作り出し、微粒子を物理的に捕集する仕組みだ。
近年のナノテクノロジー産業において、この超薄膜フィルター技術は医療から製造現場まで幅広く応用されている。谷岡氏の研究は学術的にも高く評価されており、単なるマーケティング文句ではなく、強固な科学的根拠が根底に存在していることは紛れもない事実である。だが、技術の先進性と「実際の製品性能」がイコールで結びつくかどうかは、また別の問題だ。