顔立ちという固定的な外見に頼る危険性を学んだ警察捜査は、容疑者が遺した「行動の痕跡」と「心理的動機」の分析へと大きく舵を切った。その革新を推し進めた代表格が、元プロファイラーのジョン・ダグラス氏を中心とするFBI行動分析課(BAU)である。
彼らは凶悪犯との対話を重ね、行動パターンや心理的傾向を体系化した。この知見は捜査現場を劇的に変えただけでなく、ポップカルチャーにも決定的な影響を与えた。映画『羊たちの沈黙』をはじめ、Netflixの傑作ドラマ『マインドハンター』、数多くのHBOドキュメンタリー番組の題材となり、プロファイリングの威力を世界に知らしめたのである。ここでは「どのような顔か」ではなく「どのように行動したか」が徹底的に追及された。