自身の診断をオープンにし、特性と向き合いながらキャリアを築いている国内外の女性著名人は、表現の場で確固たる地位を確立しています。公式なインタビューや手記を通じて公表された主な女性有名人の歩みと現在の動向を検証します。
グラミー賞ノミネート歌手のシーア(Sia)は、ポッドキャスト番組で自身が自閉スペクトラム症の診断を受けたことを明かし、世界中で大きな共感を呼びました。彼女は「診断を受けたことで、45年間感じていた『人間の皮をかぶらなければならない感覚』から解放され、ありのままの自分を初めて愛せるようになった」と述懐しています。現在も独自の音楽世界を切り拓き、メンタルヘルスの重要性を発信するパイオニアとして精力的に活動を続けています。
世界的オーディション番組から一躍スターとなったスーザン・ボイルも、幼少期に下された誤診を経て、2012年にアスペルガー症候群の確定診断を受けたことを公表した代表的な人物です。パニックやプレッシャーに苦しみながらも、自身の特性を正しく理解したことで支援体制を整え、現在も世界中のファンを魅了する歌声を届けています。また、ハリウッド女優のダリル・ハンナは、幼少期に重度の自閉症と診断され人前で話すことすら困難だった過去を明かしつつ、映画界のみならず環境保護活動のリーダーとして第一線で発言を続けています。
国内に目を向けると、漫画家の沖田×華がアスペルガー症候群(ASD)や学習障害(LD)、ADHDの当事者としての経験を赤裸々に描いた作品群で高い評価を受けています。ドラマ化された『透明なゆりかご』や自身の日常を描くエッセイコミックを通じて、当事者目線での「見え方・感じ方」を社会に伝え続けています。また、元アナウンサーの小島慶子のように、発達障害(ADHD)の診断を契機に女性特有の生きづらさや家族関係のあり方について積極的な言論活動を展開する著名人も存在感を増しています。