東出の言葉から余計な装飾が消えた最大の要因は、山中での生活にある。電気や水道も限られた環境で薪を割り、命と向き合う日々は、彼から芸能人特有のプライドを剥ぎ取った。
自身の過酷な日常に密着したドキュメンタリー映画でも描かれた通り、山では人間の理屈や社会的な肩書など一切通用しない。自然の厳しさと静寂の中で「生かされている」という実感を深めるにつれ、言葉を飾る必要性を感じなくなったのだと周囲は分析する。
日本の芸能界という巨大なシステムから一歩距離を置き、生身の人間として土に足をつけて生きる。その暮らしが、彼の発言に類を見ない強靭さと静かな説得力を与えている。