大谷刑部は、映像作品においても極めて印象的な役柄として描かれ続けてきました。NHK大河ドラマにおける歴代の配役を振り返ると、いずれも知性と悲劇性を兼ね備えた実力派俳優が起用されています。
とりわけ近年の作品で金字塔となったのが、2016年放送の『真田丸』で片岡愛之助が演じた大谷吉継です。歌舞伎俳優ならではの端正な所作と凛とした声音で、病に冒されながらも揺るぎない覚悟を持つ知将を演じ切り、視聴者から絶賛を浴びました。また、2000年の『葵 徳川三代』で細川俊之が見せた重厚な苦悩、2014年の『軍師官兵衛』で村上新悟が演じた怜悧な姿も、ファンの間で根強い支持を集めています。
2026年代以降もその人気は衰えず、SNS上では関ヶ原の合戦記念日(旧暦9月15日)に合わせて吉継を追悼する投稿が数万件規模で寄せられます。福井県敦賀市や岐阜県関ケ原町を訪れる歴史ツーリズムの現場でも、大谷刑部のグッズや御武将印は常に高い需要を維持しており、一武将の枠を超えたカルチャーアイコンとしての存在感を確立しています。