並行輸入の香水はなぜ安い?偽物の見分け方と正規品の違いを徹底検証

並行輸入の香水はなぜ安い?偽物の見分け方と正規品の違いを徹底検証

並行輸入の香水はなぜ安い?偽物の見分け方と正規品の違いを徹底検証について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

ネット上のレビューやSNSで頻繁に交わされる「並行輸入品は匂いが違う」「持続時間が短い」という声。この現象の背景には、単に偽物というケースだけでなく、フレグランス特有の処方の違いと保管環境のリスクが深く関係しています。

第一の理由は「仕向け地による処方の違い(海外処方と日本処方)」です。香水に含まれる香料や着色料、防腐剤などの成分は、各国の薬事規制(欧州のIFRA規制や日本の薬機法)によって配合可能濃度が異なります。また、湿度の高いアジア圏と乾燥した欧米諸国では香りの立ち上がり方が異なるため、メゾンによっては日本向けに香料濃度やアルコールバランスを微調整した「日本専用処方」を製造しているケースがあります。欧米版の並行輸入品を手にした場合、店頭で試香した国内正規品とトップノートの立ち方にわずかな差を感じることは珍しくありません。

第二の理由は「並行輸入品の香水の劣化理由」に直結する輸送・保管の環境です。香水は「光・高温・酸素」に極めて弱いデリケートな液体です。正規代理店が厳密な温度・湿度管理のもとで空輸・定温コンテナ輸送を行うのに対し、一部の並行輸入ルートではコスト削減のために通常コンテナによる海上輸送が用いられることがあります。赤道直下を通過する際の船倉内の高温(50℃近くに達することも)や、倉庫での長期滞留によってトップノートのシトラス系分子が酸化変質し、「アルコール臭がツンと鼻につく」「香りが飛んでいる」といった状態が生じるリスクを孕んでいます。

山崎 陸
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山崎 陸

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