海外からの旅行客を狙った違法営業のネットワークは、今や海外の通信アプリや事前決済システムと密接に結びついている。日本の公道で白タク行為を行う車両の多くは、海外発のSNSを通じて事前に予約決済を完了させており、国内での現金のやり取りが発生しない。これが捜査当局による資金流の追跡を困難にしている大きな要因だ。
一方で、地方の観光地においては慢性的なドライバー不足がこの過熱に油を注いでいる。バスや正規タクシーの運行が終了した深夜帯、駅前やホテル前で立ち尽くす旅行者に狙いを定め、相場の数倍もの高額な運賃を提示して強引に乗せる手口が報告されている。単なる法律違反にとどまらず、地域交通の秩序や治安を揺るがす重大な課題として懸念が広がる一方だ。