トイズファクトリーよりリリースされ、国内外で空前のヒットを記録した『ちゅ、多様性。』のミュージックビデオやステージパフォーマンスは、彼女の口元や表情の表現力が頂点に達した瞬間だった。『チェンソーマン』の世界観と完璧にシンクロしたキャッチーなフレーズと「ゲロチュー」ダンスは、口や舌の動きすらもポップアートの一部として機能させている。
視覚と聴覚を同時に刺激するパフォーマンスは、従来のJ-POPの枠組みを軽々と飛び越えてみせた。身体の細部までセルフ表現のツールとして使いこなす感性は、サブカルチャー精神の正統進化形と言える。