休日に愛車やバイクで訪れるなら、景観の移り変わりを最大限に味わえるスマートなルート設計が欠かせません。熊本空港方面や九州自動車道・熊本ICからアクセスする場合、以下の王道ドライブルートが最も効率的です。
大津町(国道57号交点)を起点とし、県道339号へとステアリングを切ります。勾配を登るにつれて杉林が途切れ、突如として緑の絨毯が広がる景色への転換は鮮烈です。途中、西巌殿寺奥之院近くを通過し、中間地点の「かぶと岩展望所」で一度小休止を挟むのが黄金パターンです。ここには売店やトイレが整備されており、阿蘇谷を西側から広く見渡すことができます。
そこからさらに北東へ約20分走らせると、ミルクロード最大のハイライトである大観峰のパーキングへと到着します。駐車場から遊歩道を10分ほど歩いた先端の展望所からは、360度の遮るもののない大パノラマが眼前に広がります。大観峰を後にした後は、県道45号から「やまなみハイウェイ(県道11号)」へと接続し、瀬の本高原や長者原、湯布院方面へと抜けるのが定番のロングツアラー行程です。
ミルクロード所要時間の目安として、大津IC付近から大観峰までの移動時間は、信号がほぼ存在しないため順調に流れて約60分〜70分です。ただし、途中の展望所での撮影や大観峰での散策、名物のジャージー牛乳ソフトクリームの賞味などを考慮すると、最低でも2時間半から3時間の滞在枠を確保しておくことが推奨されます。
また、ミルクロードツーリングを楽しむライダーにとって、路面のコンディションは快適そのものですが、カルデラ特有の「強烈な横風」には警戒が必要です。特に遮蔽物のない尾根沿いでは突風に煽られやすいため、スピードの出し過ぎは厳禁です。さらに、早朝は放牧エリアの境目にあるグレーチング(溝蓋)や路面に落ちた牛の落とし物、農耕車の低速走行にも十分な車間距離を保つ配慮が求められます。