イタリアのサルデーニャ島、日本の沖縄、コスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島、そして米カリフォルニア州のロマリンダ。世界には100歳を超える高齢者、いわゆるセンテナリアンが異様に高い割合で暮らす地域が存在する。作家のダン・ビュイトナーが名付けたこの「ブルーゾーン」は、Netflixのドキュメンタリー番組『100まで生きる: ブルーゾーンと長寿の秘訣』などを通じて世界的な関心を集めた。
彼らの暮らしにジム通いや過酷なトレーニングは一切存在しない。畑仕事をし、坂道を歩き、階段を上り下りする。生活そのものの中に絶え間ない低強度の運動が組み込まれているのだ。何より印象的なのは、彼らが決して孤立していない点である。夕暮れ時には広場に集まり、家族や友人と笑い合いながら地元のワインを酌み交わす。社会との深いつながりが、慢性的なストレスを緩和する強力な盾として機能している。