なぜこれほどまでに多くの既婚者が、家庭の外に別の関係を求めるのだろうか。その背景には、長年指摘され続けている日本の深刻な夫婦問題がある。日本家族計画協会が実施している継続的な調査によると、日本の既婚カップルにおけるセックスレスの割合は年々増加傾向にあり、半数以上の夫婦が長期間にわたり性交渉を持たない状態にあるという。
長年にわたり男女関係や不倫問題を取材してきたフリーライターの亀山早苗氏は、この現象について次のように分析する。「夫や妻という役割に縛られ、家庭内で『一人の男』『一人の女』として見られなくなった時、人は激しい孤独を感じます。セカンドパートナーを求める人々は、離婚して家庭を壊したいわけではありません。むしろ、家庭を守り抜くための心のガソリンとして、誰かに自分を承認してもらいたいと願っているのです」。家庭の崩壊を回避するための生存戦略として、この選択をする人々が存在するのだ。