京都のうどんは、気候や歴史的背景に合わせて多彩な郷土メニューを生み出してきました。その代表格が、祇園四条の南座隣に構えるにしんうどん 発祥 老舗「松葉(まつば)」です。文久元年(1861年)創業の松葉が明治期に考案したにしんの甘露煮は、骨まで柔らかく炊き上げられ、澄んだ出汁に溶け出すことで深みのあるコクを生み出します。
また、他地域からの来訪者が驚くメニューが京都 たぬきうどん あんかけです。関東の「天かす」、大阪の「甘い油揚げ」とは異なり、京都のたぬきは「短冊切りにした油揚げと九条ねぎをのせ、葛や片栗粉でとろみをつけた濃厚な熱々あんかけ」を指します。冬の厳しい底冷えを乗り切るための先人の知恵であり、生姜のすりおろしを溶かしながらいただく一杯は体の芯まで温めてくれます。
さらに、北野天満宮近くの老舗「たわらや」の名物である「一本うどん」も外せません。一本うどん たわらや 混雑状況としては、毎月25日の天神市や週末の昼時に行列が集中します。直径1センチ以上、丼の中に極太のうどんがわずか1本(または2本)横たわるビジュアルは圧巻で、しっかり煮込まれたもっちり食感と出汁の染み込み具合が格別です。仕込み本数に限りがあるため、早めの時間帯の訪問が鉄則です。