公の場に頻繁に登場する立場ではなかったものの、医療関係者の間ではその卓越した手術手技と誠実な人柄が高く評価されていた山形基夫氏。まずは、広く関心を集める基本的な人物像とキャリアの歩みを整理します。
山形基夫氏は1956年生まれ。医学界の伝統校である日本大学医学部を卒業後、消化器外科を専門とする医師としての道を歩み始めました。長年にわたり駿河台日本大学病院(現・日本大学病院)などの第一線で臨床経験を積み重ね、外科医としての腕前は院内でも一目置かれる存在でした。患者の命を預かる重責を担う組織・会社的ポジションにおいても、若手医師の指導や難易度の高い手術の執刀に情熱を注ぎ、現場スタッフからの評判も極めて厚いドクターでした。
年齢差にして13歳離れていた鈴木杏樹さんと出会った当時、山形氏は41歳。脂の乗り切った中堅外科医として多忙を極めていた時期であり、私生活では一度の離婚歴を経験していたものの、周囲が認める温厚で包容力のある紳士として知られていました。派手な芸能界とは対極にある医療現場において、真摯に病魔と向き合い続けた姿勢こそが、山形氏の経歴を貫く本質です。