店頭で消費者を最も混乱させるのが「赤ピーマン」と「赤パプリカ」の違いです。広義にはどちらも「カラーピーマン」というカテゴリーに含まれますが、両者には明確な物理的差異があります。
赤ピーマンとは、通常の緑ピーマンを収穫せずに樹上でそのまま完熟させたものです。そのため、品種自体は緑ピーマンと同一であり、以下のポイントで確実に見分けることができます。
1. 果肉の厚みと形状の違い:
赤ピーマンは、緑ピーマン特有の細長いベル型で、先端がやや尖っており果肉の厚みは2mm前後と薄めです。一方、赤パプリカは全体に丸みを帯びた大柄なブロック型(釣鐘型)で、果肉は5mm以上の極厚構造をしています。
2. ヘタの形状と軸の太さ:
赤ピーマンのヘタは細く五角形や六角形に近いシャープな形状ですが、パプリカのヘタは太くがっしりとしており、実の頭部に深くめり込むようについています。
赤ピーマンは完熟に日数がかかり、病害虫のリスクや樹勢低下を招くため農家での生産難易度が高く、市場流通量はパプリカよりも圧倒的に少なくなっています。