マットレスの構造を破壊せず、深部に潜むアレルゲンまで物理的に取り除くには、温度と気流を論理的に組み合わせた「3ステッププロトコル」が最も確実だ。
第1ステップは「熱による完全死滅」である。家庭で最も有効なツールは布団乾燥機だ。マットレスの上に布団乾燥機のマットを敷き、掛け布団を被せて熱を閉じ込める。内部温度が55℃以上になるよう60分以上運転し、両面から熱を行き渡らせる。スチームクリーナーを使用する場合は、高温蒸気を直接あててダニを熱変性させる手法が有効だが、マットレス内部に湿気を残さないよう、施工後の十分な乾燥工程が必須となる。
第2ステップは「死骸と糞の徹底吸引」だ。熱処理を施しただけではアレルゲンは寝具内に留まったままである。ここで高密閉フィルター(HEPAフィルター推奨)を搭載した掃除機を用い、マットレス1面あたり片面3〜5分以上の時間をかけ、ゆっくりと縦横格子状にノズルを滑らせる。素早く往復させるのではなく、繊維の隙間から空気を吸い上げるイメージで圧着しながら引くのがコツだ。
第3ステップは「防ダニ高密度カバーによる封じ込め」である。超極細繊維を高密度に織り上げた特殊シーツを装着することで、残存した微粒子を外に出さず、新たな皮脂の侵入を遮断して飢餓状態を作り出す。この三重の防壁によって、寝具環境は劇的に浄化される。