大沢たかおのキャリアを語る上で、近年の肉体改造は避けて通れない。映画『キングダム』シリーズで演じた怪力無双の将軍・王騎役において、彼は体重を20キロ以上増量し、規格外のバルクアップを果たした。肩幅や上腕二頭筋の凄まじい厚みは、CGと見間違えられるほどの威圧感を放っていた。
若い頃のスリムで中性的なシルエットを知る長年のファンからすれば、この変貌は驚愕以外の何物でもなかった。しかし、それこそが彼のアクターとしての執念である。役に合わせるためには自らの肉体をも極限まで作り変える―その徹底した役作りは、ハリウッドの名優たちと比較されるほど高精度な職人技だ。