日本マクドナルドの秋の代名詞といえば「月見バーガー」だが、それに続く冬の本格的な訪れを象徴するのが三角チョコパイだ。そして、そのプロモーションの核をなすのが「三角チョコパイの季節〜♪」というあの独特なフレーズとメロディである。耳にした瞬間、脳内にパイのサクサクした食感と温かいチョコレートのイメージが自動再生される。
聴覚へのアプローチは非常に強力だ。人は言葉や静止画よりも、音楽と韻を踏んだリズムを圧倒的に記憶しやすい。広告心理学の観点から見ても、あえてシンプルでリピートしやすい楽曲を採用することで、視聴者の潜在意識に「秋=三角チョコパイ」という強力な条件付けを完了させている。何気なくテレビをつけているだけでも自然と刷り込まれる、極めて高度な音響マーケティングがそこには存在する。