試合前日に多くの野球ファンがNPB公式サイトや各メディアの速報をリフレッシュする時間帯、それがプロ野球予告先発発表時間である毎日午後5時(17:00)です。原則として、翌日に試合が組まれている場合、両球団は決められたリミットまでにNPBコミッショナー事務局へ先発予定投手を届け出る義務を負っています。
この予告先発制度のルールと背景を振り返ると、日本プロ野球におけるファンサービスと興行の進化が色濃く反映されています。パ・リーグが先行して1994年に導入し、セ・リーグが2012年から本格導入へ踏み切った歴史的経緯があります。導入当初は「相手に手の内を明かすのは戦術上不利になる」「先発の駆け引きこそが醍醐味」という現場からの反論や慎重論も根強く存在しました。
しかし、制度の定着によってファンの観戦体験は一変しました。「お目当てのエースが投げる日にスタジアムへ行く」という観戦計画が立てやすくなり、チケットの前売り販売や球場集客において劇的な経済効果をもたらしたのです。さらに、投手にとっても「何日の何時に投げるか」が前もって確定するため、ブルペンでの投球数や心身のコンディショニングを科学的・計画的にピークへ持っていけるという大きなメリットが生じました。
なお、当日の公示情報ではプロ野球公示出場選手登録も同時に確認することが不可欠です。先発投手の登録に伴い、前日にリリーフ陣や野手がどのように抹消されたのかを確認することで、ベンチが想定しているイニング数や継投プランが浮き彫りになります。