かつて懸念されていた団塊の世代がすべて80歳以上を迎える「2026年」の到来。その影響が最も色濃く出ているのが、私たちの目に見えない社会の土台だ。地方都市の水道管破裂、真夏の停電トラブル、急増する訪問介護の未消化案件。これらすべての危機に対応する人員は、5年前と比べて3割以上減少した。求人倍率は高止まりを続け、いくら賃金を上げても若者は過酷な現場作業を避ける傾向が強い。
その結果、残されたベテラン作業員への負担は過酷を極めている。1人あたりのカバーエリアは倍増し、夜間対応の回数も限界を超えた。現場の崩壊は、単なる労働問題にとどまらない。水道が出ない、荷物が届かない、救急車が来ないという形で、一般市民の日常にダイレクトに跳ね返り始めている。もはや「維持できるか否か」の瀬戸際に立たされているのだ。